おはようございます。
牧場長です。
また、自転車ネタで恐縮ですが
6月末に那須で開催された
全日本自転車競技選手権ロードレースが
関東で初開催ということもあり
地域挙げての運営と
それに関わる方々やチーム、選手など
この大会をなんとか盛り上げていこうという
取り組みがテレビで紹介されます。
『銀輪 駆ける夏
~全日本自転車競技選手権 那須~』
放送は8月28日(金)15:15~15:59
NHK総合テレビです。
これも是非ご覧ください。
昨夜は全日本選手権の実行委員会が開催され
収支報告や反省点などの確認がされました。
先ず、那須町役場の生涯学習課の職員の皆様をはじめとする
大会関係者様のご尽力には本当に頭が下がる思いです。
さらにはこの全日本選手権は公道を使用します。
地域住民の生活道路を長時間にわたりお借りするわけです。
「部活や仕事、遊びに行きたい」
「介護施設の利用がある」
「沿道の商店や観光施設を利用したい」
「農作業や酪農家への集乳がある」
「郵便や宅配業務がある」
などなど改めて考えると
さまざま道路の利用目的がある中で
大会開催の趣旨に賛同いただき
快く交通規制に協力していただいた
地域住民や企業などの皆様に
心より感謝申し上げたいと思います。
今回は第一回目の開催ということで
たくさんの反省点や改善点がありました。
いわゆる「産みの苦しみ」ということで
初めてが故の苦労がたくさんあったかと思います。
「また開催してほしい」という意見が多く
出ている反面
「道路が使えなくて不便だ」
「自転車に多くの予算と時間を費やすのはいかがなものか?」
といった意見があるのも事実。
自転車を通じて
地域住民にどんな直接的あるいは
間接的メリットがあるのか
そしてどんなデメリットがあるのか
そこはしっかり改めて議論し
共有しなくてはなりません。
スポーツ振興による地域住民の健康増進
サイクルツーリズムによる
観光客の誘客によってもたらされる経済効果
歩行者も車両運転者の自転車も
もっと利用しやすい道路の再整備
交通ルールやマナーの啓蒙活動の推進
自転車を通じて
健康、経済、教育、インフラ整備など
派生するメリットの裾野は以外にも広く
また、自転車は
いつでも、どこでも、一人でも乗ることができる
そんな手軽さも兼ね揃えております。
自転車による町おこしが全国各地で
盛んに取り組まれておりますが
ハード面とソフト面のバランスも大切であり
そこに明確なビジョンと熱意の存在が
必要不可欠と感じております。
「サイクルイベントを開催すれば
人を呼ぶことができ、外貨を稼げる」
それだけではいずれ淘汰されるのは明白です。
那須高原ロングライドの開催がきっかけのこの大会
東日本大震災直後の7月に第一回目が開催され
その翌年の10月にプロロードレース「那須ブラーゼン」が誕生
昨年の全日本選手権では那須ブラーゼンの佐野選手が優勝
今年は前述の通り那須で全日本選手権が開催
これまでの5年間があっという間に過ぎ去り
自転車による町おこしが急速に進んでまいりました。
ただ、その急成長に
ひと、組織、システムが追い付いているのか
改めて検証が必要です。
自転車は『車両』に属されます。
スピードの出る危険を伴う乗り物でありますが
燃料を使わない環境に配慮した乗り物でもあります。
いかにこの自転車を文化として
根付かせるかがこの那須地域の課題かもしれません。
(那須ブラーゼンによる自転車安全教室)
今回はちょっと長くなりましたが
那須の自然環境の良さを
多くの方々と共有したいと思っております。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。